屋外・外壁の虫対策に特化した情報

2026年1月
  • 鳩退治の基本、まず知るべき法律の壁

    害獣

    自宅のベランダや軒先に鳩が巣を作り始め、鳴き声や糞害に悩まされるようになった時、「すぐにでも退治したい」という強い衝動に駆られるのは自然なことです。しかし、その行動は、知らず知らずのうちに法律を犯してしまう、極めてリスクの高い行為であることを、まず最初に理解しなければなりません。鳩退治において、私たちが直面する最大の壁、それは「鳥獣保護管理法」という法律です。この法律は、野生の鳥類や哺乳類を保護し、生物の多様性を確保することを目的としており、その中で、都道府県知事などの許可なく、野生の鳥類の「卵」や「雛(ひな)」、そして成鳥を捕獲したり、傷つけたり、殺傷したりすることを固く禁じています。公園などでよく見かける鳩(ドバト)も、この法律で保護される野生鳥獣に含まれます。つまり、たとえ自宅の敷地内であっても、鳩を直接攻撃したり、巣の中に卵や雛がいる状態で、その巣を撤-去・破壊してしまったりすると、この法律に違反することになり、「一年以下の懲役または百万円以下の罰金」という重い罰則が科される可能性があるのです。「自分の家だから」「害鳥だから」という理屈は通用しません。この法律の存在を知らずに、良かれと思って巣を片付けてしまった、というケースは後を絶ちません。では、どうすれば良いのでしょうか。法律的に、私たちが自力でできる「退治」は、鳩を傷つけずに「追い払う」こと、すなわち「忌避」に限られます。そして、もし巣が作られてしまった場合、撤去できるのは、巣の中に卵も雛もいない、完全に「空(から)の巣」だけです。空の巣は、法律の保護対象である鳥や卵を含まないため、単なる「物」として扱われ、撤去しても問題ありません。したがって、鳩との戦いは、まず法律という大きなルールを理解し、その範囲内で、いかにして彼らを穏便に立ち退かせるか、という知恵比べとなるのです。

  • 鳩の巣ができてしまった時の正しい対処法

    害獣

    鳩を追い払う対策が間に合わず、ついにベランダや軒下に巣が作られてしまった。その時、私たちはどう対処すべきでしょうか。ここでも、法律の壁と、安全への配慮が重要になります。まず、最初に行うべきことは、巣の中に「卵」や「雛」がいないかを確認することです。ただし、直接巣を覗き込むのは危険です。親鳥に威嚇されたり、攻撃されたりする可能性があります。少し離れた場所から、親鳥が巣にじっと座っているか(抱卵している可能性)、あるいは巣から雛の鳴き声が聞こえないか、などを注意深く観察します。もし、卵や雛の存在が確認された、あるいは、その可能性が高い場合は、残念ながら、法律(鳥獣保護管理法)により、自力でその巣を撤去することはできません。その場合は、選択肢は二つです。一つは、「雛が巣立つまで、約一ヶ月半、ひたすら待つ」ことです。その間、糞の掃除など、最低限の衛生管理は必要になりますが、巣を刺激しないように、静かに見守るしかありません。もう一つの選択肢は、「専門の駆除業者に相談する」ことです。どうしても衛生上の問題で我慢できない場合は、プロに依頼するのが唯一の合法的な解決策です。業者は、自治体への捕獲許可申請の手続きを代行し、法律に則った形で、巣と卵、雛を適切に撤去してくれます。もし、巣の中が空っぽであることが明確に確認できた場合は、法律の規制対象外となるため、自力で撤-去することが可能です。ただし、空の巣であっても、病原菌や害虫の温床となっているため、撤去作業は、マスクと手袋を着用の上、慎重に行う必要があります。巣を撤去した後は、その場所を徹底的に清掃・消毒し、二度と巣を作られないように、防鳥ネットなどの再発防止策を講じることが不可欠です。

  • 天然成分で衣類を守る防虫対策

    害虫

    大切な衣類を虫から守りたい。でも、化学的な防虫剤の、あの独特のツンとした匂いが苦手。あるいは、小さなお子さんやペットがいるため、薬剤の使用にはできるだけ慎重になりたい。そんな方に、ぜひ試してほしいのが、ハーブなどの天然素材を活用した、ナチュラルな衣類防虫です。古くから、人々は植物が持つ自然の力を利用して、大切な衣類を虫から守ってきました。化学薬品ほどの強力な殺虫効果はありませんが、その優しい香りと安全性は、何物にも代えがたい魅力です。衣類防虫に効果があるとされる代表的なハーブが、「ラベンダー」です。その爽やかで心地よい香りは、人間にとってはリラックス効果がありますが、イガやコイガといった衣類害虫は、この香りを非常に嫌います。乾燥させたラベンダーのポプリを、サシェ(香り袋)や、お茶パックなどに入れて、クローゼットに吊るしたり、タンスの引き出しに入れたりするだけで、手軽な防虫対策となります。同じく、スーッとした清涼感のある香りの「ペパーミント」や、独特のウッディな香りが特徴の「シダーウッド(杉)」も、高い防虫効果を持つことで知られています。シダーウッドは、その香り成分が害虫を寄せ付けないだけでなく、湿気を吸収し、衣類をカビから守る効果も期待できます。ブロック状やボール状の製品が市販されており、クローゼ-ットに置くだけで、効果を発揮します。これらのハーブの香りを、より手軽に活用する方法が、エッセンシャルオイル(精油)を使うことです。コットンや素焼きの石などに、ラベンダーやシダーウッドのエッセンシャルオイルを数滴垂らし、それをクローゼットの隅に置いておくだけで、香りが空間全体に広がります。ただし、オイルが直接衣類に付着するとシミになる可能性があるため、置き場所には注意が必要です。これらの天然素材による防虫は、あくまでも害虫を「寄せ付けにくくする」忌避効果が中心です。すでに発生してしまった害虫を駆除する力は弱いため、衣類を清潔に保つという基本的な対策と組み合わせて行うことが、何よりも重要です。